ホンダといえば高性能スポーツカーのイメージが根強いですが、ファミリー向けの車を開発することにも長けています。現在のラインナップを思い返してみると、軽自動車No.1の販売台数を誇る「N-BOX」や売れ筋コンパクトカーである「フィット」、ミニバンの先駆け的存在である「ステップワゴン」などの数々のヒット作があります。
コンパクトミニバンのフリードもホンダを代表するファミリーカーのひとつです。今回はコンパクトミニバンの中でも特に高い人気を誇っているフリードと同じく、コンパクトカーの中で高い支持を集めているフィットを徹底比較。
どちらの方が魅力的なファミリーカーなのかを明らかにしてみたいと思います。これからファミリーカーの購入を検討している人はぜひ参考にしてください。
大人気コンパクトミニバン、フリード
引用元:フリード公式ページ
フリードは2008年からホンダが製造・販売を行っているコンパクトミニバンです。同社の売れ筋コンパクトカーである「フィット」をベースに設計開発されていて、現在販売されているフリードは2代目モデルにあたります。
フリードの最大の特徴は、コンパクトカーとミニバンの魅力を両立しているところ。具体的にはコンパクトカーならではの使い勝手や維持のしやすさ、ミニバンの乗車人数の多さや広大な車内空間を兼ね備えています。
コンパクトカーとさほど変わりないボディサイズの中に広大な車内空間を実現しているということもあって、ファミリー層を中心に絶大な人気を誇っている車種です。両側スライドドアや低床フロアの採用などファミリーカーには欠かせない装備ももちろん採用されています。
そのおかげで小さなお子さんや年配の方々でも簡単に乗り降りすることができ、安心して家族全員で移動することができるようになっています。コンパクトミニバンといえばまず1番にトヨタ・シエンタが頭に思い浮かぶ人も多いでしょうが、フリードはシエンタに負けず劣らずの、場合によってはシエンタを超える魅力が備わっているのです。
ホンダの売れ筋コンパクトカー、フィット
引用元:フィット公式ページ
フィットはホンダが2001年から製造・販売を手がけているコンパクトカーです。軽自動車を除く、同社のラインナップの中で最も小型の車種として販売されています。
現在販売されているフィットは3代目モデルにあたり、初代モデルや2代目モデルほどではありませんが、好調な販売台数を記録しています。名実ともにホンダを代表する車種として人気を集めているようです。
フィットの特徴は、同クラスのコンパクトカーと比べて高い走行性能と広大な車内空間を両立しているところ。ファミリーカーとしてはやや物足りない印象のあるコンパクトカーですが、フィットであれば充分に実用的な車に値します。
ガソリンモデルだけでなくハイブリッドモデルも設定されており、ハイブリッドモデルの燃費性能に関しては国内でもトップクラスの低燃費を実現。利便性や実用性が非常に高く、その上でリーズナブルな車両価格と維持のしやすさをウリにしているので、老若男女から支持を得ているようです。
「トヨタ・アクア」や「日産・ノート」などの人気コンパクトカーに比べると若干、販売台数は劣っていますが、コンパクトカーとしての完成度は間違いなくフィットの方が上回っています。過去には日本国内における年間販売台数で33年にわたりトップを守り続けていた「トヨタ・カローラ」を上回ったこともあるようです。
フリードとフィットを徹底比較!
それでは「フリード」と「フィット」を徹底比較していきたいと思います。フリードは車内空間の広さや乗車定員の多さで、フィットは燃費性能や車両価格の安さでアドバンテージがありますが、一体どちらの方が魅力的な車なのでしょうか。
外観
車の印象を大きく左右する外観デザイン。どんなに優れた魅力があっても、外観デザインが魅力的でなくては人気車種の仲間入りをすることはできません。
もちろん、フリードとフィットは優れた外観デザインを実現しており、それは販売台数の多さから伺うことができますが、どちらの方がより魅力的な外観デザインを採用しているのでしょうか。
まずはフリードの外観デザインをチェックしていきたいと思います。
引用元:フリード公式ページ
昨今のミニバンは、メッキパーツを多用することでプレミアム感と迫力を演出している車種が多いです。実際にそのような車の方が人気であることも証明されています。
しかし、フリードのフロントマスクはそれほど押し出し感が強いというわけでもなく、至ってシンプルです。切れ長のヘッドライトと連続するフロントグリルから洗練されたフロントマスクであることがしっかりと確認できます。
余計なパーツを多用しているわけではないので、ごちゃついた印象はありません。むしろ最低限のパーツで出来る限りのスタイリッシュさを表現しているように見えます。その分個性は少ないですが、素直にかっこいいと思えるフロントマスクだと思います。
シンプルなフロントマスクとは対照的に、ボディサイドでは力強いキャラクターラインを確認することができますね。スクエアボディを採用しているミニバンはボディサイドのデザインで差別化することが難しいのですが、フリードはその点も抜かりありません。
流れるようなサイドウィンドウガラスはデザイン性と車内からの視界確保を高い次元で両立していて好印象です。リアフェンダーにもしっかりとキャラクターラインが入っていて、コンパクトな車なのにマッシブな印象を感じて魅力的だと思います。
続いてフィットの外観デザインをチェックしましょう。
引用元:フィット公式ページ
昨今ではコンパクトカーもアクの強いフロントマスクを採用する傾向にあります。フィットのフロントマスクはというと、フリードに比べると少々アクが強いようにも感じますが押し出し感自体は控えめです。
ヘッドライトとフロントグリルが連続したデザインはフリードと似ていますね。フロントマスクの上部はフリードの方が攻撃的な印象を感じました。フリードに比べるとフィットのヘッドライトやフロントグリルはやや落ち着いています。
逆に、フロントマスクの下部はフリードよりもフィットの方が攻撃的です。 デザイン自体も非常に凝っていて、まるでスポーツカーのよう。スタイリッシュさと先進性をしっかりと表現していることがわかります。
フィットのボディサイドはフリードと比べるとややおとなしい印象を受けました。しかし、フリードがミニバンのボディサイドとしては迫力があるだけで、フィットも力強いキャラクターラインが刻まれています。
ドアパネル下部の跳ね上がるようなキャラクターラインやサイドウィンドウガラスのデザインはフリードとほぼ共通です。ですが、全体のボディラインが大きく異なるのでまた違った印象が感じられますね。
外観デザインに関しては人それぞれ好みがあると思うので、一概にどちらが優れていると判断するのは難しいです。フリードはデザイン上の制約が大きいコンパクトミニバンであるにも関わらず優れたデザインを実現していますし、フィットもコンパクトカーながらスポーティーかつ先進性を感じるデザインを演出しています。
内装
実際に車を購入すると、外観よりもしっかりと見る機会が多くなるのが内装デザインです。最も目にして手にする内装はデザインももちろん重要ですが、質感が高いかどうかも重要になってきます。外観デザインは非常に優れていたフリードとフィットですが、内装のデザインは果たしてどうなっているのでしょうか。
まずはフリードの内装からチェックしていきたいと思います。
引用元:フリード公式ページ
まず目に入るのは、ナビパネルから左右にかけて広がる白木目調のオーナメントパネルです。あくまで木目調であって本木目ではないのですが、フリードの内装全体の魅力を大きく引き上げています。
白木目調のオーナメントパネルがあるかないかで、フリードの内装デザインから受ける印象は大きく変わるはずです。助手席前にはドリンクホルダーとオープントレイが備わっていますね。オープントレイは非常に使い勝手が良いのでありがたい存在です。
ナビパネルの下にはエアコンスイッチとシフトノブが配置されています。見えにくいですが、さらにその下には収納式ドリンクホルダーとセンターテーブルが用意されていて、利便性が高いです。
運転席側には全体的に丸みを帯びたデザインのステアリングホイールが配置。ブラックを基調としておりV字のガーニッシュがいいアクセントになっています。
ステアリングホイールで隠れて見えづらいですが、運転席右側にはドリンクホルダーが完備。ステアリングホイールの奥には収納スペースがあって、さらにその奥にはメーターパネルが配置されています。
全体的には明るい印象を受けました。とはいってもインテリアカラーが明るいというわけではないので、白木目調のオーナメントパネルの恩恵であることがわかります。質感も充分に高いですし、ファミリーカーとしては最適の内装デザインではないでしょうか。
続いてフィットの内装をチェックしてみましょう。
引用元:フィット公式ページ
外観デザインではフリードと共通している部分もあったフィットですが、内装デザインに関してはフリードのそれとは大きく印象が異なります。ブラックを基調としたインテリアカラーで、いたるところにシルバーのオーナメントが配置。高級感を演出しています。
ナビパネルとエアコンスイッチがフラットになっていて、エアコンスイッチに関してはタッチパネルを採用しているので先進性が非常に高いです。その下に配置されているシフトノブの形状はフリードのシフトノブとほぼ同じですね。
助手席側の内装デザインはいたってシンプルです。その分、直線的なオーナメントパネルとエアコンレジスターのガーニッシュが良い意味で目立っています。
次に運転席側の内装デザインですが、フリードのステアリングホイールは丸みを帯びたデザインでした。しかし、フィットのステアリングホイールはどちらかというと直線的で、やはり先進性とスタイリッシュさを強調していることが伺えます。
フリードと同様、運転席左側にはドリンクホルダーが完備。 メーターパネルはO型の単眼メーターが中央に配置され、左右にさまざまの情報を表示するマルチインフォメーションディスプレイが採用されています。
ナビパネル上部のエアコンレジスターと運転席左側のエアコンレジスターのデザインは非常に優れていると感じました。エアコンスイッチにタッチパネルを採用している点も魅力的ではあるのですが、やはり操作性に関してはダイヤルスイッチを上回ることは難しいです。
そういった意味ではフリードの方が乗員のことをしっかりと考えて設計しているように感じます。ただし、フィットの内装デザインが悪いというわけではありません。
フィットの内装デザインはコンパクトカーとしては非常に質感が高く、スタイリッシュな印象を強く感じさせます。フリードもフィットも内装デザインは高いクオリティを実現しているのですが、どちらの内装がファミリー層に適しているかという点を考えた場合、分配が上がるのは間違いなくフリードの方でしょう。
車内空間
家族全員が乗車でき、なおかつ快適な広さを確保できているかどうかでファミリーカーとしての価値が大きく左右されます。フリードはコンパクトとはいえミニバンなので広大な車内空間を実現していますし、フィットもコンパクトカーとしてはトップクラスの車内空間を確保しているのですが、ファミリーカーとして適しているのはどちらなのでしょう。
車内空間の比較に関してはミニバンであるフリードの方が間違いなく優勢なので、2列目シートの広さを中心に企画していきたいと思います。
まずはフリードの車内空間をチェックしてみましょう。
引用元:フリード公式ページ
コンパクトミニバンであるにも関わらずフリードの車内空間はとてつもなく広大であることがわかります。1列目シートから3列目シートまで、足元のスペースがしっかりと確保されていることが確認できますね。
また、室内高が高く設定されていることも大きな魅力。小さなお子さんであれば直立したまま車内を移動したり着替えたりすることも可能です。
続いてフィットの車内空間をチェックしていきます。
引用元:フィット公式ページ
上記の画像では成人男性が背もたれまで深く腰かけていますが、足元のスペースに注目してください。足元のスペースと膝周りの空間にとても余裕があることがあります。
小さなお子さんや女性はもちろん、成人男性でもゆっくりとくつろぐことができるでしょう。仮に足を組んだとしても1列目シートの背面に靴を当てて汚してしまうこともありません。
全高が高く設定されている分室内高においてもフリードの方が優れていますが、フィットのヘッドクリアランスも充分です。どうしてもフリードには劣ってしまいますが、フィットもコンパクトカーとしては充分すぎるほどの広さを実現しています。
車内空間の単純な比較ではもちろんフリードの圧勝です。しかし、今回はフィットの車内空間の広さを評価したいところ。2列目シートの足元スペースもフリードと遜色ないほどの広さを実現しており、快適性が高いことは間違いありません。
ラゲッジスペース
ファミリーとは旅行や帰省などの機会が度々訪れるので、たくさんの荷物を積載する必要があると思います。それを考えるとラゲッジスペースはできるだけ広さが確保されていた方がいいです。フリードもフィットも小型車としては出来る限りのあらゆるスペースを確保されていますが、どちらの方が広く使い勝手が良いのでしょうか。
まずはフリードのラゲッジスペースからチェックしていきます。
引用元:フリード公式ページ
フリードは3列目シートを展開している時、ラゲッジスペースはわずかしかありません。買い物袋が2~3袋置けるか置けないかくらいだと思います。
フリードのラゲッジスペースが狭いと感じた人がいるかもしれません フリードは限られたスペースに3列シートを配置しているため、3列目シートを展開している時に広大なラゲッジスペースを確保することが困難なのです。
もちろん、3列目シートを格納すれば高さも幅もある広大なラゲッジスペースを確保することができます。ラゲッジスペースの高さは1255 mmもあるので、一般的に車への積載を想定している荷物であればどんなに背が高い荷物でも積載することができそうです。
また、フリードはテールゲートの開口部が広く設計されています。そのため、荷物の積み降ろしが非常にしやすく、ファミリー層から高い評価を獲得しているのです。
続いてフィットのラゲッジスペースをチェックしてみましょう。
引用元:フィット公式ページ
フィットのラゲッジスペースはコンパクトカーとしては広大な部類に入ります。もちろん、あくまでコンパクトカーなので限られた荷物しか積載することができませんが、 乗車店員である5名全員で1泊2日の旅行をする程度の荷物であれば充分に積載することが可能です。
フリードが3列目シートを格納した時にバゲッジスペースが生まれるように、フィットも後部座席を格納すれば広大かつフルフラットな空間を確保することができます。 高さはそれほどありませんが、フリードと同様、車への積載を想定している荷物であれば基本的にはどんなものでも積載できるでしょう。
ただしフリードとは違って、テールゲートの開口部はそれほど広さが確保されていないので注意が必要です。荷物の積んだり降ろしたりすることに苦労するほどではありませんが、多少注意をしながら荷物を積載する必要があります。
フリードなら6~7名、フィットなら5名が乗車している時はフィットのラゲッジスペースの方が断然広いです。フリードの3列目シートを格納したときの広さは同程度になりますが、フィットはフルフラットなので使い勝手は非常に良好だと思います。
テールゲートの開口部に関してはフリードの方が優秀です。一般的には5名乗車を可能としていながら、たくさんの荷物を積載できるフリードの方が魅力的ではあるのですが、フィットはコンパクトカーにしては充分に健闘しているといえるでしょう。
走行性能
車は移動手段なので、走行性能がとても大事。特にフリードは大勢の人が乗車した状態で移動することになる場合が多いので、パワー不足を感じないパワフルな動力性能を有している必要があります。もちろんそれはフィットも同様です。
まずはフリードの走行性能からチェックしていきましょう。
引用元:フリード公式ページ
フリードのガソリンモデルは1.5 L直列4気筒エンジンを搭載しています。最高出力は131馬力、最大トルクは15.8 kgmです。インパクトにかけるエンジンスペックではありますが、パワー不足かというとそういうわけでもありません。
競合車種である「トヨタ・シエンタ」がフリードよりも非力なエンジンを搭載していることを考えると、必要充分な動力性能を実現しているのではないでしょうか。しかし、乗車店員である6~7名が乗車した場合はパワー不足を痛感すると思います。
フリードのハイブリッドモデルも1.5 L直列4気筒エンジンを搭載しています。最高出力は110馬力、最大トルクは13.7 kgmとガソリンモデルよりも低い数値です。ただしハイブリッドモデルは、上記のエンジンスペックにハイブリッドシステムの動力性能が加わります。
ハイブリッドシステムの最高出力は29.5馬力、最大トルクは13.7 kgmなので、総合的にはハイブリッドモデルの方が優秀です。こちらであれば乗車定員である6~7名が乗車したとしてもややパワー不足を感じる程度で、ストレスを感じてしまうほどではない思います。
動力性能に関してはガソリンモデルとハイブリッドモデル、どちらも必要充分ではありますが、乗車人数が多くなるにつれてパワーが足りないと感じる場面は多くなっていくことでしょう。ミニバンである以上、直進安定性やコーナリング性能も高い方ではありません。
続いてフィットの走行性能をチェックしていきたいと思います。
引用元:フィット公式ページ
フィットのガソリンモデルはグレードによって、1.3 L直列4気筒エンジンと1.5 L直列4気筒エンジンを使い分けています。1.5 L直列4気筒エンジンはフリードのガソリンモデルのエンジンスペックとほぼ同等です。
1.3 L直列4気筒エンジンは最高出力100馬力、最大トルク12.1 kgmとなっています。どちらもコンパクトカーとしては不足ない動力性能です。乗車定員である5名が乗車した場合はもたつきを感じることもありますが、フリードほどではありません。
フィットのハイブリッドモデルは1.5 L直列4気筒エンジンに加え、ハイブリッドシステムを搭載しています。パワートレインに関しては完全にフリードと共通しているので、車両重量が軽く全高が低いフィットの方が動力性能において優れているのは明らかですね。
フィットはコンパクトカーとしては直進安定性、コーナリング性能ともに高く、優れた最高の走行性能を実現しているといっても過言ではありません。フリードもコンパクトミニバンとしては健闘している方なのですが、フリードを贔屓目に見たとしてもフィットの方が優れているといわざるを得ないくらいです。
安全性能
引用元:フリード公式ページ
昨今は車の安全性能に対する関心が集まっています。ファミリーカーとして車を購入するのであれば、大切な家族を守るためにも安全性能に優れた車を選択することは必ずといっていいほど必要となってくるでしょう。
フリードにしてもフィットにしても、小型車としてはトップクラスの安全性能を実現しているのでその点はご安心ください。その上でどちらの方が優れた安全性能を実現しているのか比較していきたいと思います。
まずフリードとフィットはホンダセンシングと呼ばれる先進安全技術を、一部グレードを除き標準装備しています。ホンダセンシングの機能は以下の8種類です。
- ACC<アダプティブ・クルーズ・コントロール>
- LKAS<車線維持支援システム>
- 衝突軽減ブレーキ<CMBS>
- 誤発進抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
これらの機能はフリードとフィットどちらの車種にも採用されている機能です。詳細は割愛しますが、車の安全性を大きく引き上げるだけでなく快適性も向上します。
フリードとフィットはホンダセンシングだけでなく、多数の予防安全装備や衝突安全装備を採用しています。これからフリードとフィットの量車種が採用している安全装備を紹介していきますね。
- VSA(ABS+TCS+横滑り抑制)
- エマージェンシーストップシグナル
- ヒルスタートアシスト機能
- 衝突安全設計ボディ G-CON
- 運転席用i-SRSエアバックシステム
- 助手席用i-SRSエアバックシステム
- 1列目シート用i-サイドエアバックシステム+サイドカーテンエアバックシステム<前席/後席>
- i-Sizeチャイルドシート対応 ISOFIXロアアンカレッジ+トップテザーアンカレッジ
以上9種類がフリードとフィットに採用されている安全装備です。どちらも予防安全性能と衝突安全性能を高い次元で両立しています。採用されている安全装備はほとんどがフリードとフィットで共通しているので、安全性能に関しては引き分けです。
燃費性能
ハイブリッドカーの台頭によって車に求められる燃費性能はどんどん高くなっています。フリードとフィットはハイブリッドモデルも設定されていますが、ハイブリッドシステムを設定していないガソリンモデルでさえ低燃費でなければユーザーは見向きもしません。
幸いフリードとフィットはガソリンモデルであっても高い燃費性能を実現しています。まずはフリードの燃費性能からチェックしてみましょう。
フリードのガソリンモデルの燃費性能はJC08モード16.4~19.0 km/Lとなっています。この数値は燃費性能が悪化してしまいがちな4WDモデルの数値も含まれていますが、ハイブリッドシステムを搭載していないにもかかわらず常に優秀な燃費性能です。
フリードのハイブリッドモデルの燃費性能はJC08モード25.2~27.2 km/Lとなっています。こちらも4WDモデルの数値が含まれていますが、コンパクトミニバンとは思えないほど優れた燃費性能です。
続いてフィットの燃費性能をチェックしてみたいと思います。
フィットのガソリンモデル(1.3 L直列4気筒エンジン搭載車)の燃費性能はJC08モード20.2~24.6 km/Lです。もうひとつのガソリンモデル(1.5 L直列4気筒エンジン搭載車)の燃費性能はJC08モード19.2~22.2km/Lとなっています。
やはりコンパクトカーというだけあって、ガソリンモデルでも非常に低燃費です。大型車のハイブリッドモデルよりもはるかに優秀な数値を記録しています。特に1.3 L直列4気筒エンジン搭載車は全グレードで20.0 km/Lを大きく上回っており、本当に魅力的です。
フィットのハイブリッドモデルの燃費性能はJC08モード28.0~37.2 km/Lとなっています。こちらも4WDモデルの燃費性能の数値が含まれていますが、37.2 km/Lもの数値は国産車トップクラスの燃費性能です。
最低でも28.0 km/Lを実現していて、ファミリー層にとっては大助かりですね。フリードもコンパクトミニバンとしてはとても健闘している燃費性能を叩き出しているのですが、フィットの数値が圧倒的すぎてフィットに軍配が上がります。
車両価格
昨今は標準装備の充実や車に求められる要素が増えたことが要因となり、車の価格は上昇する一方です。一昔前は1,000,000円以下でも軽自動車なら選択肢が複数あったのですが、近年は限られた車種しか1,000,000円以下で販売されていません。
とはいえ、フリードとフィットは同クラスの車種と比べるとリーズナブルな価格で販売されています。フィットに関してはやや高く、フィットよりもリーズナブルなコンパクトカーがいくつか販売されているのですが、コストパフォーマンスにおいてはフィットに肩を並べる車種はそう多くはないようです。
フリードのガソリンモデルの車両価格は1,880,000円~2,852,280円(税込)となっています。ハイブリッドモデルは2,256,000円~3,152,520円(税込)です。
フィットのガソリンモデルの価格は1,428,840円~2,084,440円(税込)となっています。ハイブリッドモデルは1,699,920円~2,419,000円(税込)です。
どちらも最上級グレードにカスタムモデルが設定されているので、車両価格がやや引き上げられていますが、ベースグレードの価格は比較的購入の視野に入りやすい車種ではないかと思います。
コストパフォーマンスの高さで考えるなら、軍配が上がるのはやはりフリードの方です。フリードはベースグレードの標準装備で両側スライドドアや低床フロアなどの魅力が多数備わっています。もちろん、フィットにも多数の魅力が備わっているのですが、フリードの場合は唯一無二の魅力が多いのでよりコストパフォーマンスは高いと感じました。
ファミリー層にはフリードが打ってつけ!
引用元:フリード公式ページ
今回はホンダの売れ筋車種であるフリードとフィットの魅力や特徴を徹底解説しましたがいかがだったでしょうか。どちらも本当に魅力的なミニバン、コンパクトカーに仕上がっていて、 ホンダの技術力の高さを伺うことができますね。
ミニバンとしての完成度が非常に高いフリードと、コンパクトカーとしての完成度が非常に高いフィット。どちらも単純な比較では決着がつかないほどですが、ファミリー層が購入するということを考えると、やはりフリードの方がおすすめです。
コンパクトカーとミニバンの魅力を両立しているところが大きなポイントになりました。フィットも両側スライドドアなどのファミリー向け装備が少ないにもかかわらず、非常に魅力的に感じたのは大きな収穫です。
ファミリー層がどちらかを選ぶなら間違いなくフリードだと思います。ですが、家族の人数や運転の頻度など様々な点を考慮した上でなら、フィットを購入するという選択肢も充分にアリだと思います。
この事実を知らないとフリードへの買い替えであなたは損をします。
無料、かつ1分で終わるワンステップを実施するかしないかが、フリードを購入する際に、あなたが損をするのか、それとも損をせずに逆に得をするのか、の分かれ目になることを知っていましたか。
もし、あなたが既に熱心に車の買い替えで損をしない方法を調べ尽くしていたら、「それ、知ってるよ。」と思われるかもしれませんが、この冒頭文を読んでぴんと来なかった場合は絶対に最後まで読み進めてください。
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